TIME before 55

頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

「個人戦」で生きる大学生へ

293 | Nemesis

皆さんは大学生活というとどういった姿を想像しますか?部活動に打ち込む姿?飲み会ばかりに行っている姿?それとも勉強に打ち込む姿?あるいは学外で広範囲に活動している学生を思い浮かべる人もいるでしょう。

そんな風に何かと集団で動いていくのが大学生の一般的な姿だと言えるでしょう。部活動にしろサークルにしろ学生団体にしろ、いずれにしても組織に入って仲間と活動し高めていくのが大学生なのかもしれません。


しかしそんな中で集団に関わることを拒否しひとりで物事に立ち向かう人もいるでしょう。それは友達がいないというような消極的な意味ではなく積極的な仲間の拒否です。これの良し悪しは別にして、こういった人になるにはある条件が必要になってきます。

まず第一に仲間を作って人間の能力を知ることです。何事も最初からひとりでは取り組めません。まずは組織を経験して、あらゆる物事に求められる能力・仕事を学んで社会の構造をひと通り学ぶ必要があります。

世間とは自分一人の頭で考えているほど単純ではありませんし、世の中には沢山の面白い人がいます。例えば坂口恭平さん作の『TOKYO 0円ハウス0円生活』にはユニークな人が沢山登場します。そのうちの中心人物として描かれている、隅田川に「家」を作って生活している鈴木さんは食費以外には何もお金をかけずに生活している人です。

電気も水道も釘一本に至るまで、全て都会の中の知恵で生活している人です。傍から見れば「ホームレス」のひとことで片付けられてしまうような鈴木さんはみずからの家を持ちながら空き缶拾いで得られる月収5万円を全て食事とお酒、調味料のお金に充てて生活しています。

社会には実に多様な人々が存在しています。少し視点を変えれば多くの外国人と知り合うこともできます。

私は昨日ミャンマーから来た友人とチャットをしていましたが、彼女はたった1年半で日本語を習得し漢字も書けるようになったそうです。普通であれば彼女のように早くできるようにはならないにしても、環境次第では人間どうにでもなるのかもしれません。

しかしひとりで生きていくにはそれなりの覚悟が必要になります。自由には義務がつきものです。社会との摩擦を恐れている人にそれは不可能でしょう。ひとりで生きることを積極的に選び我が道を行く。それは良いことですが、社会や周囲の環境からは冷たい視線を注がれることも有るでしょう。それに耐えられない人は、一旦コミュニティから出てしまっているわけですから戻るのも難しく、だからといって独走状態に入るのも難しくなってしまいます。

ですから疎外されることを前提に、決してそれをマイナスなものと捉えずに却って独立する機会だと捉えることも必要です。

それは不可避なことですがリスクを最小限にする方法はあります。それは様々なコミュニティで多様な繋がりを持っておくことです。特定の仲間内ではなく自分を理解してくれる人の繋がりをつくりいつでもお互いに頼り会える関係性を築くことが重要です。

社会はひとりでは生きていけないのですから、人と人との繋がりを前提とした「独立」が望ましいのです。それは大学生のみならず社会にいる人間全体でも言えることです。仲間を前提とした大学生ならば尚更のことと言えるでしょう。