元マニラ住人の青年のブログ

頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

【復興支援】支援者支援の必要性

牡鹿半島の鮫浦でボランティア(援人号) Volunteer at Oshika Peninsula, Miyagi pref. Deeply Affected by the Tsunami of Tohoku Earthquake

先日、国際NGOのPlan Japan主催で行われた「こころのケア支援フォーラム」に行って参りました。復興支援に関わる際に不可欠となる「人との接し方」「支援者が如何にして持続的に活動できるか」ということを考えて来ました。

そこでは被災者がトラウマやPTSDから逃れるために行われている対策をはじめとした様々な心のケアについての講演がなされたのですが、ここではあまり目が向けられていない「支援者支援」について書いて行きたいと思います。支援者支援とは言葉の通り、復興支援を行なっている職員やボランティアスタッフを支援していくことです。

現地で活動している人々は被災者の悩みや被災の状況を聴きに回ることもひとつの仕事なわけですが、一方では一被災者でもあるわけです。ボランティアとして被災者として、両方の立場であるだけに活動中に行き詰まって来ることもあるため、それを支えていこうというのが支援者支援なわけです。

そういったストレスには3種類あるそうです。以下、外務省メンタルヘルス対策上席専門館・鈴木満氏のスライドより引用。

1. 危機的ストレス:同僚の死、自分自身の負傷、接死体験、責任の重い決断、任務の失敗などの危機的体験
2. 累積的ストレス:不快で危険な環境での任務、被災者から感謝されぬこと、倫理的ジレンマ
3. 基礎的ストレス:睡眠、休息不足、チーム内人間関係、上司との葛藤

これは被災現場だけでなく多くの場所でも起こりうることですが、閉鎖された被災地という現場では特に起こりうることなのでしょう。

ストレスを抱えていても、自分でそれに気がつくことはできないし、そうであったとしてもなかなか言い出せない環境にある時は他人が声を掛けてあげることが重要です。ストレスを抱えている時には人間にある身体的な症状が出てくるようです。

  • 頭痛や食欲不振などの身体症状
  • 不安・恐怖
  • 生き残ったことや他人を助けられなかったことへの罪悪感
  • 生き残ったことに得意になる
  • 警戒しビクッとなる
  • 怒りや苛立ち
  • 引きこもり
  • 見当識障害(自分の名前、どこから来たのかがわからなくなる)
  • 他の人に反応しない、hなさない
  • 混乱、感情の麻痺、ぼんやりしている
  • 自分や他人のケアができない

そして支援者の活動に対して多くのメンタルヘルスの専門家が助言をし、改善を提言していくことが支援者が求めていることだとのこと。具体的には同じ住民の状態を一緒に見守る、助言をする、見落としがないか確認をする等が必要だそうです。そして支援者ができることとできないことの限界点を明確にすることで、支援者の精神的負担を減らしていくのです。

支援者支援の際によく行われるのが、自身も被災者である支援者に体験を語ってもらうことで、自分が癒されながら住民を癒していることを実感してもらったり、支援者自体の活動の意味を伝えてやる気を引き出すことをしているそうです。

詳しい資料はWHOによる心理的応急処置(サイコロジカルファーストエイド:PFA)-現場の支援者のガイド-を御覧ください。簡易版についてはPlan Japanとケア宮城による「被災者の心を支えるために」を御覧ください。

▼震災直後にボランティア活動を長期にわたって行った方による本。震災直後の現地の様子について詳しく書かれています。支援に行った人もまだの人にもオススメ。