TIME before 55

頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

あれから一年

震災から一年が経ち、多くの「当たり前」が見直され、それまでの「秩序」はもはや信用できなくなりました。

地震大国であることは国民誰もが知っていること。それなのになぜ都内鉄道各社は事前の協力体制を万全に整えなかったのか。市民の誘導体性ができていなかったのか。

原発は次世代のエネルギー」という政府の宣伝に対してどうして疑問符を付けず、彼らに投票し続けたのか。疑うことはしたのか。

絶対などありえないのにどうして東電津波を甘く見ていたのか。どうして放射能汚染による健康被害の拡大よりも、内部留保を蓄えることに躍起になっていたのか。

太平洋戦争の時、日本が敗北したのは戦力・物資の不足が原因というのは義務教育レベルで習うことですが、それに加えてもうひとつの原因を指摘する専門家は多くいる。組織力です。

「技術大国の日本でどうして原発事故が?」というのは世界各国の原発保有国の疑問であったといいます。
しかしながら、多くのニュースを見ているとわかるのは、どうやら今回の震災で深刻な被害を被った原因は技術力ではなく、組織力が原因ではないかということ。

太平洋戦争当時は陸・海軍は互いの軍備拡張ばかりを優先し、同じ日本人である双方のことを気にかけず自己の利益にばかり執着したといいます。
その結果前に進むことばかりに目が生き、足元を救われ、最終的にはプライドばかり張った陸・海両軍は敗北間近の沖縄戦線においても反目し続けました。

この70年前の教訓を日本人は生かし切れたのか。悲しいことに「歴史は繰り返す」とはこのことなのかもしれません。


「過去に目を向けない者は未来にも盲目になる」とはドイツ第6代連邦大統領 リヒャルト・カール・フォン・ヴァイツゼッカー(Richard Karl Freiherr von Weizsäcker)の言葉ですが、過去を正視する重要性が改めて問われた一年になったように思います。