元マニラ住人の青年のブログ

頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

なぜイルカ猟は続いているのか?

Dolphin quartet

水銀・PCBを大量に含むにも関わらず、どうしてイルカ猟は未だに続けられているのでしょう。

この原因は市場の莫大なイルカ需要にあります。
世界各地には水族館があり、愛嬌がありショーを行うことができる、イルカはとても人気です。一緒に泳ぐこともでき、他の動物ほど人間を警戒せず、独特の可愛らしい鳴き声を出すことで、人々はイルカに魅せられ、水族館は賑わっているわけです。

こうした水族館にイルカを売ることで漁港は利潤を得ているのです。余ったイルカは屠殺され食用にされるか肥料にされます。

もちろん、こうしたイルカは人口養殖ではありません。
淡水での海水魚の養殖は成功例があるが、イルカは成功しておらず、海水で養殖したとしても他の養殖魚程小さくはないため、コストが莫大になってしまいます。

よって、海から直接捕獲るのです。日本国内においてもイルカを獲っているのは和歌山県、静岡県など一部であることから競争が生まれず、イルカは獲ろうと思えばいつでも獲れる状態に近いと言えます。
ただ実際には都道府県の許可が必要で、誰でも獲れるわけではありません。

そして漁師にとって何よりも大きな障害は自然愛護団体からの圧力でしょう。
「イルカはクジラと同様に哺乳類で、人間と同等あるいはそれ以上の知能を持っている。よって他の動物よりも賢いため、殺すべきではない」というのが彼らの主張です。屠殺方法を重視し、追い込み漁を「残虐」であるとして、イルカ猟をやめさせようとする主張もあります。

2009年にアメリカで最初に公開された映画「The Cove」はイルカ猟を扱った映画で、ダニアエル・オリバー氏が和歌山県太地町に実力行使を含むやり方で追い込み漁をやめさせようとする活動を描いたドキュメンタリーです。
彼らは日本政府の国際条約を無視したイルカ猟の継続に反対し、行動しているわけです。

この映画を何も知らぬまま見ると、あたかも「日本政府はイルカ虐殺の単独犯」のように誤解してしまいかねないような描かれ方がされています。しかしながらこれは正しくありません。
前にも申しましたように、日本がイルカ猟を行うのには理由があります。水族館からの莫大な需要です。しかもそれは日本国内だけではありません。

アメリカ、韓国、台湾、フィリピンなど多くの国々の水族館へ日本のイルカは輸出されています。イルカを自国で獲らない(獲ることができない)彼らは日本から輸入することで、不足分を補っているのです。
もしイルカを保護したいというならば、日本と同様に彼らも、同様かそれ以上に非難されるべき立場にあるといえるでしょう。

さらに、もうひとつイルカ猟が漁獲量が減らないようにするためです。これは主に壱岐で行われていた。イルカは1日に体の1割もの量の餌を食べます。よって、何百頭ものイルカが海にいれば、魚は少なくなり漁師への経済的影響は甚大になるのです。

このように、イルカ猟は「かわいそうだから」の理由では収集がつかないほど複雑な理由が絡みあった上で行われています。今後、高い次元での議論が行われることを望みます。