元マニラ住人の青年のブログ

頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

なぜビルマ中央政府は少数民族の独立を認めないのか

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ビルマ(ミャンマー)で起こっている人権侵害のうちのひとつに政府軍と少数民族軍との戦闘があります。今日はそれが引き起こされる背景と原因について考えてみようと思います。

ビルマには多くの少数民族がいて、公式統計ではその数は195に上るといわれています。その中でもビルマにはカチン、カレン、モンを始めとするいくつかの少数民族が自らの地域をビルマという国から独立させようと、政府軍と戦闘をしていました。現在でも一部では散発的に行われる時もありますが、停戦協定が結ばれ書類上は停戦が多くの場所で実現しています。

そうした少数民族は多数派のビルマ族に支配されることを嫌い自分達だけの土地を持とうと独立闘争を始め中央政府の軍隊を戦闘をしているのです。中央政府にしても、本来は内戦を続けることは国際社会からの視線を考えても望ましいことではないのですがそれでも60年以上続いた例もありました。なぜでしょう?

それは少数民族の土地に眠る地下資源を中央政府が欲しがっているからです。ヒスイやメノウなどのような天然石を始めとして金やコバルトなども算出される少数民族の土地は中央政府にとって外貨獲得のための絶好の手段なのです。そのため政府軍は何としてでも少数民族を独立させることは望まず、少数民族側との意見が対立し戦闘が発生しているのです。

そして少数民族地域は国境に接しているため、隣国との貿易に利用されています。特に軍事政権時代から中国との関係を強化してきた政府にとって、少数民族の独立を許すことはそうした貿易のための陸上経路を絶たれてしまうことになりなるのです。また石油のパイプラインも通っている地域もあり、二国間にとって国境地帯がいかに重要な場所かがよくわかります。このように様々な点からビルマ政府にとって少数民族の地域は重要性が高いのです。

そのように利害が対立した結果、少数民族は軍隊を組織し政府軍がそこに攻撃を加えるという構図ができあがっているのです。こうした政府軍の攻撃は各国から人権侵害だとして追及を受けており、「民主化」の対外イメージを削ぐものにもなっています。その結果、テインセイン大統領が早期の停戦と融和をもtメル用になったのです。

ここまで書くと少数民族の人々は何としてでも独立をしたがっているように思われるかもしれませんが、少数民族の人々全員が独立を思い描いているわけではありません。都会に住んでいたりビルマ族との交流が多い少数民族は独立を叫ぶことが時代遅れで現実的でないことを理解しているといいます。ですから独立を叫んでいるのは一部の外界と交流のない人だけとはいいますが、それでもかなりの力を持っているのは確かです。

軍隊を持つ少数民族は実際、自らの自治政府を作り国家を経営しているのですから、停戦により和平が成立してしまえば中央政府の管理下に入ります。それを恐れる人も中にはいるのでしょう。そうした結果、なかなか和平が進まず散発的な戦闘が発生することにもなっているのです。