元マニラ住人の青年のブログ

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カンボジアで靴工場の屋根が崩落 - バングラに続く労働災害の真相は?



先日のバングラデシュで発生した工場の崩落では1100名が死亡するという大災害に発展しましたが、この度カンボジアでも同様のことが発生しています。

5月16日、カンボジアプノンペンの靴製造工場の屋根が崩壊し、3人の従業員が下敷きになって死亡、少なくとも7人が負傷しました。しかしこの人数については情報が錯綜しており、正確な人数は明らかになっていません。

この工場の持ち主は台湾企業Wing Star Shoeで、アシックス社に出荷するための靴を製造していたことがわかっています。アシックスは「残念だ」とコメントしており、情報の収集に努めているとのことです。アシックスはどの地域に製品が輸出されるのか・他のブランドのためにも製造をされているのかどうかをすぐに発言することはなかったとのことです。

カンボジアでは安全面について法律が強化されてはいるものの脆弱性もあるとのこと。しかし殆どの工場は10年前後以前に建造されたもののため、崩落のケースは珍しいといいます。

靴生産はカンボジアの主要産業で50万人が500以上の工場で働いており、先日最低賃金が月額61ドルから75ドルに上がったばかりで、主に欧米に輸出されていたとのことで金額では40億ドルに上ります。また靴はアジアの生産力の80%の規模で、年間45億ドルを稼ぎだすビジネスとなっています。

現在アパレル系といえばバングラデシュの現地工場での生産が有名ですが、カンボジアバングラに変わる新たな労働市場としても注目されているとのことです。賃金に3倍近くの開きはあるものの、低賃金で雇用できるメリットを多くのグローバル企業は感じているようです。

しかしその一方で労働環境については近年懸念が深まっていました。現地活動家の話によると、2012年には2000人の労働者が不衛生な環境のために死亡しているとされていて、先進国の「ツケ」がそのまま途上国に移転されている現状が伺えます。

低賃金と不衛生な労働環境もありそれを巡るストライキカンボジアでは日常茶飯事とのことで、我々先進国が如何にリスク移転を行なってしまっているかがよくわかります。ILOの報告書は「緊急の注意」を出し、十分でない労働環境の事実を指摘し水も十分に飲ませて貰えないなどの残酷な状態があったことを明らかにしています。



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