TIME before 55

頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

ビルマ情勢から見えてきた「日本の、これから」 (1)

Maiko

今日4月15日、日比谷公園で開かれた「ダジャン(ビルマ 水かけ祭り)」に行ってきました。多くの在日ビルマ人のお話を伺う中で、国内外の報道の中からは見えてこないような事実を知ることが出来ました。

その中でも驚いたのは、ビルマ国軍の軍人についてです。

多くの軍人たちは軍政側に投票せず、民主化勢力に投票していたというのです。海外報道をかなりチェックしてきましたが、この事実は初めて耳にしました。実際、軍政側に投票している多くの人々は役人たちで、チェックを受けているというのです。軍人に自由選挙が保障されていることには驚きました。

軍人達は役人から命令されれば動きますが、本心では民主化勢力を応援している、と。もうひとつ驚いたことがあります。

それは、2007年の大規模反政府デモの際に市民を虐殺した兵士たちは、幼少期に農村などから連れてこられた人々で、軍政こそが正しいと教育されているため、彼らに悪意はないということなのです。

キューバ革命の立役者 Fidel Castroは、Batista独裁政権に立ち向かい、キューバ国軍の兵士を捕虜にした際に「兵士は殺してはならない。捕虜にした後、食料と金を与えて開放しろ」と命令したそうです。

彼は、国軍の兵士自体は悪い存在ではなく、本当の悪はBatistaであると理解していたからです。兵士はFidel達革命軍を殺したいわけではなく、ただ命令に従わされているだけである、と考えていたのです。

これと同じことがビルマでも言えるのだと、在日ビルマ人の方の話を伺っているうちに思いました。ビルマだけではなく、こういった構造は多くの国でも見られることなのかもしれません。

ニュースを表面的に見ていると悪に見える者が、実際は黒幕の指示に従っているだけで、本当は人間味あふれる心を持っている場合も少なくないのかも。

そうやって物事を見ていくうちに、ある一つのことが頭に浮かんできます。

それは今回の原発事故の責任についてです。以前記事でも書きましたが、原発事故は東電と政府、マスコミの「扇動」によって発生したと断言するのは必ずしも正しくは無いのです。

今日お話を伺ったAmnesty Internationalの方は、「死刑制度は結果ばかりを見ている」と仰っていました。死刑囚が殺人などの重罪を犯すまでに至ったプロセス、理由を慎重に見つめていくことによって見えてくるものがある、と。

実際、被害者の遺族と死刑囚が面接や文通を繰り返していくうちにお互いの理解が深まり、憎しみが薄まっていったという例は少なくないようです。

原発事故もこの「結果だけを見ている」例と言えるでしょう。確かに政府と東電の結託に加えて、マスコミが原発の危険性を強調しなかったことはファクターのうちのひとつではありますが、すべてではないのです。

というのも、原発の稼働を決定する政府を作り出したのは我々日本人で、政府は別に勝手に出来上がったものではないのです。もし仮に日本政府が独裁政権で、民衆の意見を無視する政策を行うものであったならば、原発事故は政府の責任であると断言できます。しかし、実際はそうではありません。

我々が国会議員を選び、原発推進をし続けてきた日本政府を数十年にもわたって作り出してきたのです。政府が悪いのは確かですが、現況は我々にあるのです。

しかも、マスコミにしても責任をなすりつけることはできません。いくら「客観報道」が大原則とはいえ、彼らは私企業ですから、利害関係に揺さぶられるのは仕方のないことなのです。それを容認してはいけないですが、現実なのです。

我々国民が情報リテラシーをもって報道に接していれば、マスコミが何を言おうが真実を見抜くことはできたはずです。しかも日本は海外から多くの情報が入ってきます。特にWindows 98が普及後、インターネットは爆発的に家庭に行きわたりました。。

日本人は義務教育の段階で英語を習うのですから、それを用いて海外報道を見、日本のマスコミが報道しないことを知ることが出来るのです。その中には当然、日本のマスコミがスポンサーとの関係で報道しにくい分野も含まれているでしょう。

特に僕がお勧めしたいのがBBCです。簡単な英語で書かれていて、高校2年生程度の英語力でも、単語を辞書で調べれば十分読みこなすことは可能です。しかも全世界のニュースがまんべんなく報じられているので、偏ることが無く国際情勢を読み説くことが出来ます。

そこからさらにもう一歩英語力のある人にはNewYork Timesがおススメ。WikiLeaks事件の際には自主検閲により正確な報道がなされませんでしたが、英語のレベルは高くは無いです。高3でも少し英語に自信のある人ならチャレンジできるレベルです。大学生はもちろん。

このように、沢山の情報源がインターネットにあふれているのですから、これらをふんだんに利用して多くの情報を手に入れ、「嗅ぎ分け」の能力を高めていくことが現代人には求められています。第二の「未曽有の危機」を生み出さないために。

>> (2)はこちら