元マニラ住人の青年のブログ

頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

世界から注目されない「バーレーンの春」 #bahjp


2011年、チュニジアの青年が焼身自殺を図った事がきっかけで「アラブの春(Arab Spring)」が始まり、次々に隣国に革命が広がっていきました。リビア・エジプト・スーダン・シリア・・・そしてバーレーンです。

バーレーンの春」は日本国内はもちろんのことBBCやNewYork Timesでもバーレーンの報道は滅多にされなかったため、世界にあまり認知されていませんでした。リビア・エジプト・シリアは多数の死傷者を出した事から、革命は最初の段階からかなり報道がなされていましたが、バーレーンは常に下火でした。

ではバーレーンではそこまで大きなデモンストレーションが起こっていなかったのか? いいえ、大学生を中心とした若者が通りに繰り出し、治安部隊と闘っていたことがTwitterで見る事ができました。ですから規模が理由で報道がされていなかったわけではないのです。ではなぜか?

そのヒントはバーレーンのアメリカとの同盟関係に見る事ができます。アメリカ政府はリビアやエジプトも独裁者と石油のやり取りをしていたことは紛れも無い事実ですが、バーレーンとはそれよりもっと重要な関係がアメリカとの間で築かれていたのです。それは軍事基地です。

湾岸戦争後、アメリカはバーレーンに軍を駐留させています。それが第5艦隊です。南部の約4分の1を使用しており、日本における沖縄と似た関係にあります。こうした「特別な同盟関係」が、バーレーンでの騒乱を世界に知らしめなかった原因だと考えられています。

アメリカにとって戦略的に重要な国であったがために、「真実」が世界に知らされず人権侵害がまかり通っているのだとすれば、アメリカも暴力に加担していると言わざるを得ません。

最も、その「バーレーンの春」はシリアのように今も続いています。世界の大手メディアが報道しない中、GlobalPostは今も報道を続けています。

After nearly two years of frustration, the Arab Spring uprising against Bahrain’s King Hamad bin Isa al Khalifa, a key US ally, is growing increasingly tense.

Following a series of brutal government crackdowns, young protesters who say they have little choice are taking a more militant approach, and in some cases, resorting to violence.

In late October, Bahrain’s conservative monarchy banned all demonstrations, but human rights activists estimate that at least 100 illegal protests have been held since then.

約2年間のフラストレーションを経て、アメリカの重要な同盟国・バーレーンの王でハマド・ビン・イーサ・アルカリファに対するアラブの春は緊張を増している。

政府による残酷な鎮圧に続き、選択肢の限られていると主張する若い反体制派は好戦的に政府に立ち向かい、ある時には暴力にも訴えている。

今年10月、保守的な王は全てのデモンストレーションを禁じた。人権活動家によると、少なくとも100人の活動家が拘束されているという。

Many Bahrainis want a change in the country’s authoritarian government. This small island nation — next door to Saudi Arabia and home to the US Navy’s Fifth Fleet — has had the same unelected prime minister for 41 years. The parliament has little real power. The government arbitrarily arrests dissenters, deprives some of citizenship, and has tortured several to death, according to the Bahrain Independent Commission of Inquiry.

Inspired by the Arab Spring, traditional opposition parties have been peacefully gathering in the streets to call for reform for almost two years. But these days, the mood is changing. One young Muhazza protester named Ahmed, who gave only his first name, called for direct confrontation against the regime.

“King Hamad is a criminal,” he said. “He’s responsible for killing people. He and his family control the whole country and its wealth.”

多くのバーレーン人は独裁的な政府に変革を求めている。サウジアラビアの隣国で、アメリカ第5艦隊の母港であるこの小さな島国は41年間変わる事の無い首相を据えている。議会は実質的に殆ど権力を持っていない。独立系調査委員会によると、政府は反体制派を任意に捕まえ、市民権を剥奪し、拷問死させる。

アラブの春に触発され、伝統的に反体制的な政党はほぼ2年間、変革を求めて平和的にデモを行って来た。しかし最近、雰囲気は変わった。Muhazza(地名)のAhmedと名乗る若い反体制派が現政権に対して直接的な闘争を呼びかけたのだ。

彼は「ハマド王は犯罪者だ。奴には殺人を犯した責任がある。あいつとあいつの家族は国の全てと財産を操っているんだ」と言った。

Back at the Muhazza rally, Ahmed said activists are now also questioning whether the US Fifth Fleet should pull out.

“We want them to leave because the US supports the dictatorship,” he said. “If they don’t support the dictatorship, they are welcome.”

The younger militants are more critical of US policy, while the older, more moderate leaders tend to be supportive. The outcome of the Arab Spring uprising in Bahrain is by no means certain. But if the opposition comes to power, they will want to see a democratically elected parliament vote on the presence of the Fifth Fleet in their country.

Muhazzaでのデモ行進の後ろで、Ahmedは活動家達は今アメリカの第5艦隊はいなくなかどうか疑問を持っていると語った。
「我々活動家はアメリカ軍に去ってもらいたい。アメリカが独裁政権を支援しているからだ。もしアメリカが支援しなければ、我々は嬉しいのだが」と彼は語った。

若い民兵達は年上であるほどアメリカの戦略に手厳しく、穏健な指導者ほど支援に前向きになる。バーレーンでの革命の結果は言うまでもない。しかし、もし反体制派が力を手に入れれば、国に第5艦隊が駐留しながらにして民主的に選出された議会を望むだろう。

>> GlobalPost “Bahrains Changing Oppositon

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