元マニラ住人の青年のブログ

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北朝鮮「ムスダンはいつでも発射可能」 - 韓国外務大臣


韓国紙によると、北朝鮮東海岸の中距離弾道ミサイル「ムスダン」は既にミサイルを移動させ、いつでも発射可能な状態だとされている。今回のミサイル発射は、3度めの核実験により先月課された制裁に反応したものだ。ミサイルは韓国・日本・アメリカ領グアムに到達する距離だとされている。

ミサイル発射の脅威について深刻には語らない日本国内の報道とは裏腹に、米韓の反応は極めて敏感だ。両軍は WATCHCON (Watch Condition) を「2」に引き上げ、警戒を強めている。

Wikipediaによると、WATCHCONのレベル1~4は以下のようなもののようだ。
  • WATCHCON 4:通常の平和状態
  • WATCHCON 3:重大な脅威の兆候
  • WATCHCON 2:極めて重大な脅威の兆候
  • WATCHCON 1:戦闘に突入している状態

つまり米韓は現在の状況を戦闘状態の一歩手前と判断しており、いつ戦争になってもおかしくないとしているようだ。

日本国内紙の報道では「北朝鮮当局は外国人を退避させていない」や「国境付近の人々を退避させて入るが、ビジネスに関わる人々には勧告していない」など脅威を深刻に受け止める必要はないとの見解が大半であるが、戦略的に重要なパートナーである2カ国が警戒を引き上げている事実には目を向ける必要があるだろう。

今回発射すると見られているムスダンミサイルについてだが、2010年に北朝鮮は軍事パレードで登場させておりまだ実験は行われていない。しかし実際にはイランに輸出されており、試験が行われており、韓国の外務大臣は「いつでも発射可能な状態にある」と発言している。

発射時期については金日成の誕生日である月曜日に行われるとの見方もあり、発射が差し迫っていると見られてる。韓国の警察当局も警戒レベルを「注意」から「警告」に引き上げ、パトロールは大使館や主要な駅など770箇所に増えたという。中国の旅行会社も北朝鮮国内への旅行を保留している。国連潘基文事務総長も「朝鮮半島の自体は収集できなくなるかもしれない」と発言し、今回の自体を注視する構えを見せている。

ところで金正恩北朝鮮のトップに就いてから国の動きは読めなくなっており、国内の指導部内で何かが起きているという見方もある。国連からの食糧支援を取り付けた直後に核実験を行ったり、アメリカとの対話に応じる姿勢を見せなかったり、体制の移り変わりによって動きが予測不可能になっているのだ。

しかしこうした危機感に対して、「欧米メディアは煽りすぎ」との見方もある。当の韓国国民は落ち着いており、事態をそこまで大袈裟には捉えてはいないようだ。

CNNのメインキャスター、ジム・クランシー氏は先月末、韓国に入国して取材中だ。中央日報のインタビューに応じたクランシー氏は「韓国は落ち着いている(calm)というより理性的な(reasonable)状態」とし「現在の状況は韓半島の危機(Korea crisis)と見るより確信の危機(crisis of confidence)」と診断した。クランシー氏は「金正恩政権が次にどこへ向かうのか全く分からないことからくる危機」と語った。

しかし過当競争のため実際より誇張されている側面が少なくないという指摘もある。ソウル大の尹錫敏(ユン・ソクミン)言論情報学科教授は「2010年の延坪島ヨンピョンド)砲撃当時、戦争専門家やアジア専門家という名前で海外報道機関からベテラン記者が来たが、誤報がかなり多かった」と述べた。尹教授は「コリアディスカウント(Korea Discount)の弊害を減らすため、海外報道機関に正確な情報を与える必要がある」と話した。

ただこれが日常的な北朝鮮からの脅しに慣れてしまった結果なのか、冷静に分析が行われた結果なのかは分からない。我々日本国民は「ムスダン」の射程圏内に入っている以上楽観視はできなく、騒ぐ必要はなくとも事態を注視していく必要はあるだろう。

<<参照>>
BBC "South Korea raises alert with North to 'vital threat'"