TIME before 55

頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

善意を"前払い"するシステム - Suspended Coffee


これは特定の店舗を指すのではない、概念なのだ。最近インターネットで爆発的な広がりを見せている善意を前払いできる「Suspended Coffee(保留コーヒー)」について今日は取り上げてみようと思う。

Suspendedというのは「保留する」ことを意味するのだが、要するにある人が自分の分だけでなく他人のコーヒーの分のお金を払っておき、後からコーヒーを楽しむお金のない人にタダでコーヒーをあげようというもの

普通コーヒーを注文する時は自分の分しか頼まないが、数人分を余計に注文しておき自分はそこで受け取らない。その受け取らなかった分のコーヒーは路上生活者のような貧しい人々のために無料で提供されるのだ。

これはどこかの喫茶店が取り上げているものではなく、こうした考え方を次々に広めていこうという一種の社会運動で、カナダ人俳優のNathan FillianがTweetして多くの反応を得たことでも有名だ。

勿論、これはコーヒーに限らずサンドイッチでもトーストでも何でも考え方は広げられる。特にチェーン店のようにマニュアル化されていない店舗であれば尚更できるだろう。

まだまだ日本には上陸していない考えなだけに実際に行うとなると難しいかもしれないが、お互いに善意をやり取りできるようなシステムが広がれば、必要なお金が必要な所に行き渡るような社会に出来上がっていくのかもしれない。

逆に喫茶店の方がSuspended Coffeeのオプションを提供していくのもひとつのやり方かもしれない。どのような店がこのシステムを採用しているのかはこのサイトには書いていないが、これから欧米では徐々に広がっていく動きなのかもしれない。

例えば路上生活者のように冬に寒さに晒されながら眠らなければならない人々にとっては屋内にいる場所が確保されるだけでも大きな喜びだろうし、私達はそれをSuspended Coffeeという手段によってコーヒー1杯を提供するだけでやっていけるのだ。

直接お金をあげたり炊き出しボランティアに行くのを遠慮してしまうひとでも、このシステムならば顔と顔を合わせずに自分の善意を必要な人に届けることができる。

オーストラリアでは成功例もあるようだ。
オーストラリアのパースでは、困っている家族を助けるために「保留のフードボックス」というシステムが始められました。
あなたが地元の食料品店で「保留のフードボックス」を購入すると、そのフードボックスはウェストオーストラリアにあるフードバンクに送られ、困っている人々の手元に分配されます。フードボックスのための食料は全て原価で販売されるため食料品店のための利益はありません。カップル用は17.5ドル、家族用が35ドルです。
もしも食料品店に来る全ての顧客が、1年に1度か2度、このフードボックスを購入してくれたら、驚くほどたくさんの困っている子どもに、新鮮な野菜や果物を届けることができるのです。
こういうことも日本でできたらどう思いますか?もう既にやっている人がいるのでしょうか?