元マニラ住人の青年のブログ

頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

国際協力は自己満足のため?

いきなりですが、国際協力の目的とは何でしょうか?

まずはじめに、「そもそも国際協力って何?」というひとのために国際協力は何たるかについて説明しておかなければなりません。

国際協力とは外国への支援のことを指します。例えば水の出ない地域に井戸を掘ったり、被災地に物資を届けたり。紛争のあった国に医療を届けるのも国際協力です。あるいは財政支援をすることも広い意味では国際協力といえるかもしれません。

一般的に国際協力というと発展途上国に水や教育施設を建造することを指し「開発支援」とも呼ばれますが、近年はJICA(国際協力機構の略称。アメリカのUSAIDの日本版)やNGOのみならず、学生団体による国際協力も多くなっています。

そこでその学生に目をつけた多くの企業や学生が国際協力を目的としたボランティア・ツアーを企画することが増えています。ただ単に旅行するのではなく、現地に「いいこと」をして訪れようというものです。

本来、国際協力あるいは開発支援は現地の現状を改善し住民らに利益をとどけることを目的としますが、こうしたボランティア・ツアーではボランティアといった活動をすることが目的となっています。では給料をもらうわけでもないのに、なぜ行く人がいるのでしょうか?

それは現地の様子を見たいが何もしないのは申し訳ない、そこで現地にいいことをしてみよう、という心理が働いているのです。誤解を恐れずにいうと「自己満足のため」ということもできるかもしれません。

私はどのようなものであれ、まっとうなカタチであれば開発支援は進めていくべきだと思いますが、このように分析することも一方ではできるのです。

しかしこうしたツアーの広告を見ていると「国際協力を感じる」「ボランティアができる」などの、現地の需要を無視した支援側主体の考え方を押し付けるような文句が並びます。つまり現地のことではなく、我々先進国がボランティアをして自己満足をするために現地に向かっているかのような言葉があるのです。

それは広告のやり方であるから仕方がないという人もいるかもしれませんが、そうした考え方が一般的になることを私は危惧しています。国際協力とはそもそも開発が不十分な場所に対して現地の要求に応じて行っていくものです。

それにもかかわらず、こちらの感情のためにボランティアが利用されてしまうと、本来の目的とはかけ離れた本末転倒なものになってしまいかねないのです。