TIME before 55

頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

家入一真さんに見る新しい選挙運動のカタチ (1) 「本当の意味でインターネットを使った選挙戦をやった人はいない」

家入さん

ぶっちゃけますと、僕は今回の都知事選ではじめての有権者デビューになります。これまで忙しさを理由に候補者についてろくすっぽ情報収集もせずにやってきました。

テレビをほとんど見ずネットで情報収集をする僕にとってこれはいろいろな意味で「ネット選挙」だったわけですが(笑)、ちょうどいいタイミングでイケダハヤトさんのブログに、連続起業家の家入一真候補のインタビュー記事が掲載されていました。

これは!と思って目を通してみると、なんと9000文字もあるとのこと。そこでインタビュー内容から大事なところだけ取って特集記事のようにしてみようと思い立ちました。

要するに、俗にいうキュレーションですね。発言部分を引用しながら読み進めていこうと思います。


(1) ネットの使い方が違う


家入一真さんは連続起業家として有名人でしたが、突如都知事選に出馬を表明、街頭演説など「候補者らしい」選挙運動は行わずインターネットの口コミと波及力を使って、運動を展開しています。当選するかどうかは別ですが・・・(笑)

実際にライブ映像配信サービスのTwitCastingやTwitterFacebookで街頭LIVEや生の声を届けることでネット市民との距離を縮めるやり方は斬新であるといえるでしょう。確かに細川さんや猪瀬さんもソーシャルメディアを使って運動を展開してはいますが、家入一真さんはひとつ違うところがあります。

家入一真さんのTwitCasting


それは自分の「声」を直接届けていることです。









他の候補もTwitterを使っていますが、Twitterは自らの選挙運動を拡散するための手段として使っている感があります。



















上のような写真や本人の言葉を含んだTweetもありますが、多くはテレビ出演や演説の情報で拡散手段として固定化してしまっている印象があります。

これに対して家入一真さんは完全にTwitterを「自分の声」と化して発信しています。他の陣営と家入さんのどちらの戦術が優れているかどうかという問題ではなく、完全に使い方が違っているのが分かるのです。Twitterを使うことはもちろん大事ですが、そこだけでネット選挙に満足してしまっている感があります。

大事なのはそれを見た有権者がどう感じるか。受け取る側の気持ちになってみれば、演説の写真や街頭演説の日程ばかりのTweetに飽き飽きするのは目に見えていますが・・・。

別に家入一真さんを応援したりひいきにする気はありませんが、せっかくインターネットを選挙運動に使って良いことになったのに十分に使いこなせていないのが非常にもったいないとおもいます。ネット・ネイティブの世代が家入一真さん以外にいないことも大きな要因かもしれませんが、そこはなんとかPR会社の手を使ってなんとかすればいいのにと思います・・・。

ただ家入さんは街頭での政治よりもネットでのアピールを重視しているので、そういった根本的な戦略の違いがこうしたところに現れているとも言えるかもしれません。ただ今回の彼の運動方法から将来の候補者が学ぶ点は多くあると言えます。


(2)選挙のハードルを下げた


家入さんのネット選挙はそれだけにとどまっていません。クラウド・ファンディングと呼ばれる、インターネットで資金調達をするカタチで選挙資金を集めたのです。

家入:手法論ばかりになるのはあれだけど、今回はクラウドファンディングで集めて、選挙費用の負担の問題も解決してます。これをみんなができるとすれば、「志はあるけれどお金がない」という人たちが、今後がんがん選挙に出馬できるじゃないですか。

イケダ:すばらしいと思います。家入さんがもし落ちたとしても、次の選挙では若い人がどんどん出てくるかもしれませんね。クラウドファンディングで集められるとあれば、だいぶハードルが下がります。

インターネットとは画面を通してみるものです。一度画面を通してしまえば、そこには平等な空間が広がっています。

テレビであれば特定の有名人や政治家にしか出演が許されていますが、インターネットとなるとそれは誰にでも権利が与えられている。そうなるとインターネットにいる人は「ネチズンと同じ立場」になるわけです。

つまり家入一真さんをネットで見る人は「候補者」なんていう偉い立場ではなくて、既に「俺達/私達と同じ仲間」という視点で見ていると思うのです。それによって親近感が増し、政治家の候補者というお高い存在の立ち位置をグッと下げている。

ネットの真の価値とはそこにあると思うのです。

>> (2) に続く


>>「ぶっちゃけ落ちると思うけど、どうして出馬したんですか?」:都知事選候補・家入かずま氏をインタビュー : イケハヤ書店