TIME before 55

頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

新しいソーシャル・ビジネスのあり方 - 低所得者向けのスーパーマーケット

Food Bank of the Heartland and Christ Child North’s mobile food pantry

低所得者向けに食糧を配る試みとしてはFood StampやSoup Kitchenが有名ですが、イギリスではそれをビジネスにしてしまおうという動きが出てきました。低所得者向けの新しいソーシャル・ビジネスの流れのひとつです。

ソーシャル・スーパーマーケットが開店するのは、英国ヨークシャー地方にあるゴールドソープという町。「コミュニティ・ショップ」と名付けられた店では、食料品や飲料が通常価格の3割程度の価格で販売される。

提供される商品は、賞味期限が近かったり、パッケージに多少の難があるものなど、通常の流通ルートには乗らなくなったものが中心。

買い物袋一杯に食品を購入しても数百円の価格で済むような値付けになっている。すでに大手の小売業者との提携が出来ており、十分な数の商品を仕入れることが可能だという。

低価格で食品を提供しながら利益を上げるという社会に還元しながらビジネスを行うソーシャル・ビジネスという形態は珍しくはありませんが、イギリスではそれをスーパーマーケットという小売の場で行うこと自体が今までありそうでなかった視点です。

買い物をすることができるのは、基本的に会員のみ。会員資格を得ることができるのは、店から一定のエリア内に住み、失業保険や年金など、何らかの福祉手当の給付を受けている人に限定される。

また店内では、食料品の販売だけではなく、福祉手当受給者へのサービスも行う。債務の処理、料理の方法、履歴書の書き方、家計簿の付け方などについてアドバイスを受けることができるという。

日本では食糧配給の動きとしてはFood Bankがあります。これは店舗から売れ残りや廃棄される予定の食品を受け取り、路上生活者などに配るもので、Second Harvest Japanなどが有名です。

日本ではこうしたものを商業化している例はありませんが、軽減税率などで食品の値段を低く抑えようとする動きはあります。ただこうした低所得者を対象としたビジネスはなく、今後の拡大が望まれます。

<参照>

失業者や低所得者専用のスーパー、「ソーシャル・スーパーマーケット」とは?