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最新シリア情勢 -NATO/US軍がトルコに軍事支援, 化学兵器の脅威- #syrjp

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シリア情勢が混沌として行く中で、あまりにも日常的に大量の死傷者が発生してしまうために、マスメディアの取り上げ方は縮小してきました。それは国内メディアのみならずBBCやReutersも同様で、以前に比べて報道の数は減って来ています。そこで今日は最新のシリア情勢をお知らせしておこうと思います。

現在、政府軍は反体制派からの激しい攻撃を受けて退却をしています。昨日には首都DamascusのYarmoukにある2つのパレスチナ人難民キャンプが反体制派によって制圧され、近くにある政府軍の拠点基地に重大な脅威を与えました。ここでは政府軍と手を結んだパレスチナ人武装勢力が反体制派と戦闘を行っていました。

また都市Halfayaを「解放都市」として位置づけ、南部の基地に近いDeraaを制圧し、快進撃を遂げています。

それに加えて国境では隣国トルコから砲撃を受けています。これはシリア政府軍の放った砲弾が民家に着弾したことを受けてトルコ軍がシリア側に反撃したことをきっかけに始まりました。

また政府軍は反体制派に対してスカッドミサイルを使用したことも明らかになっています。これに対して政府側は事実を否定していますが、国際社会の更なる反発が高まっています。

これに対して先週、NATO軍がトルコ軍に軍事支援をすることを決定し、共にシリア側に砲撃を続けています。そして一昨日にはアメリカ軍も支援(400名の兵士、対弾道ミサイル砲、パトリオットミサイル)を決定しました。

しかしならこのアメリカ軍の軍事支援にはイラン側から懸念の声が上がっています。イランの準公共通信社IRNAによると、同国軍高官が「アメリカによるトルコ支援によって、"世界大戦"が引き起こされる」と指摘しています。

また衝撃の事実も明るみに出ました、シリア政府軍が保有する化学兵器イスラエルの核爆弾の保有数に匹敵するというのです。これは世界最大規模に匹敵するということで世界中のメディアが取り上げています。これは実際に政府軍にいた化学兵器戦闘担当の指揮官がYouTubeで述べていることなのです。

国連の平和維持軍によれば、実際にDamascusでの使用に備えて準備が行われているとされ、さらなる泥沼化になる恐れもあります。

そしてこのまま戦闘が続き、反体制派もしくはイスラム原理主義武装勢力化学兵器の場所を突き止めれば、彼らに世界最大の脅威を与える事にもなりうるという事になります。これ対してアメリカ国防総省はシナリオを描き、トルコ入りする予定となっています。

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[参考資料]
GlobalPost “Syrian opposition on foreign military help: We can handle it” http://www.globalpost.com/dispatch/news/regions/middle-east/syria/121213/syrian-opposition-foreign-military-help-thanks-we-got

GlobalPost “Iran army chief: US-Turkey patriot missile move threatens ‘world war’ ” http://www.globalpost.com/dispatch/news/regions/middle-east/iran/121215/iran-army-chief-us-turkey-patriot-missile-move-threate

BBC “Syria rebels make further gains” http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-20766628

Al Arabiya “Syria’s chemical arms matxh Israel’s nuclear arsenal: defected general” http://english.alarabiya.net/articles/2012/12/18/255749.html