元マニラ住人の青年のブログ

頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

煽られる国、日本 #総選挙

MYANMAR - MANDALAY MARIONETTES

史上稀に見る選挙直前での多党化現象を受け、メディアでは自民党を押す声が上がっています。一方で第三極と呼ばれる維新の会、未来の党が注目を集め、みんなの党の躍進が囁かれています。

遡ってみると、2009年の選挙では自民党の長い治世に呆れた国民が次なるリベラル勢力である民主党に政権を託したわけですが、鳩山政権は普天間基地移設問題でアメリカの圧力により失脚させられ、管政権は震災対応で追われ、野田政権は原発再稼動と消費増税で世論を騒がせました。

そしてそんな民主党に呆れた多くの国民が次に目を向けたのが、、、またしても自民党原発建設により国民を危険にさらし、アメリカ追随路線をひた走って来た自民党に投票するというのです。

自民党はそれだけでなくても、柔らかく言えば保守的な、正確に言えば右翼的な政策を打ち出し、国防軍を創設するとまで息巻いています。憲法案を見ても、人権蹂躙を暗示するような項目ばかりで、本来は国の統治機構を制限するための憲法を国民の拘束に使おうとしているのが目に見えているものばかり。

それでも国民が自民党を支持するのは何故なのか。いくつか理由は挙げられますが、ひとつには閉塞感の漂う時代に「気持ちのよい」政策を挙げていることが伺えます。

敵を打ち破るような爽快感を自分が疑似体験することで、そういった「煽り」に日本人が騙されているとつくづく感じます。

国防軍を創設して「中国・北朝鮮を蹴散らす」、外国人を排斥して「大和民族だけの国を実現する」。そんな夢を有権者が抱いている、あるいはそれを夢想することでストレスを解消しようとしているのかもしれません。

実際、投票が憂さ晴らしを解消するために行われて来ているというのはよく言われている事ですが、歯切れがよく「気持ちよく」悪者を倒してくれるような政策を訴える政党に有権者は惹かれます。そしてメディアもそれを盛んに取り上げるのです。

その結果、(政策の実現可能生や有効性とは関係なく)聞こえのいい政策を訴える「ある程度信頼のある政党」が躍進します。日本の場合それは自民党を指しますが、維新の会も政界進出し数年経てばその地位を獲得するでしょう。

しかしこういった状況は必ずしも常に起こるとは限りません。震災や長引くデフレにより国民の信頼のよりどころが失われた今のような状況だからこそ起こっているのです。

よく引き合いに出されるのが、民主的な制度を利用して躍進したドイツの国家社会主義労働者党(Nazis)です。これも経済破綻により混乱した状況を利用して躍進を図ったパターンで、程度の差こそあれ、現在の日本の状況に少なからず似通っている部分があるのです。

冷静に考えてみれば起こってよい訳が無い事だとわかるはずなのに、国が閉塞してしまうと、そういった聞こえの良い台詞は夢があるように感じてしまうのでしょうか。

もちろん時代背景の影響により、有権者の判断力が落ちていることもあるかとは思いますが、メディアの過剰な「煽り」も原因であることを忘れてはなりません。