元マニラ住人の青年のブログ

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町田市教委、朝鮮学校の新入生に防犯ブザー配布せず ※4/8には方針撤回

In Cold Blood..

東京都町田市の教育委員会朝鮮学校の新入生に防犯ブザーを配らない方針を決定していたことが明らかになりました。理由は最近の北朝鮮情勢を受けたもので、住民からの反発を受けた措置と教委側は発表しています。


東京都町田市教育委員会が小学校の新入学児童に無償配布する防犯ブザーを市内の朝鮮学校西東京朝鮮第二幼初級学校」(同市金森東)の新入学児童四十五人に配布しない決定をしたことが分かった。弾道ミサイルの発射や核実験など、北朝鮮が軍事的な挑発を繰り返していることを踏まえた判断という。市には四日、決定を知った市民らから批判や抗議の電話が殺到し、市教委は対応を再検討している。

「子どもの教育に政治問題を持ち込むな」とはよく言われる話ですが、北朝鮮の学校に子どもたちが通うことになったがために、身の安全に差別を受けなければいけないのはおかしな話です。本人達が北朝鮮の政治に関与しているならまだしも、全く関係のない日本にいる児童が影響を受けなければいけないのは正しい判断といえるのでしょうか?

市教委の担当者は「国際情勢を受けて総合的に判断した」と説明。市民らの電話の多くは「子どもたちの安全が確保されなくてもいいと市教委が判断したように受け取れる」と指摘する内容という。

今回は自治体の教育委員会が在日朝鮮人・韓国人に差別的な行政を行なっている形になりましたが、これは以前の民主党による「公立高校無償化」の時にも論争になりました。民主党は当初全ての高校にということで朝鮮学校適用も検討していましたが、結局は反対派の意見も根強く結論は出さないままでした。しかし2012年12月には右派の自民党が勝利し、安倍政権は公立高校無償化政策の適用から除外する方針を決定しました。

これは自民党らしいといえばらしいですが、外国人特に中国人・韓国人に風当たりの強い保守層も支持基盤に抱えていることを考えると、安倍政権が票集めのために朝鮮学校を差別することで国民から賛同を得ようとしていたことはよくわかります。そして今回の件は町田市教育委員会が似たような対応を行ったということで問題になっているのです。

朝鮮学校の男性教務主任は「子どもは政治に関係なく、それを理由にするのはおかしい。朝鮮学校の児童は犯罪にあっても仕方がないということなのか」と憤っている。

これは北朝鮮の挑発行為が理由であるというよりも、一部の日本人の中に根付く朝鮮人・韓国人蔑視の見方を反映したものとも言えるでしょう。教育委員会自体はそうは思っていないとしても、そういった考えを持つ人は決して少なくないため苦情が殺到することを危惧した対応とも考えられます。

朝鮮学校をめぐっては、東京都が教育内容が反日的だとして、一〇、一一年度に都内十校への補助金約二千二百万円を支出せず、歴史教科書などの調査に着手。一二年度からは予算計上も見送っている。

これはひとつひとつの自治体というよりは日本社会全体の問題であるとも言えます。歴史的に朝鮮半島を差別し蔑視し、彼らについて知ることを日本人は拒否してきました。そのため無知が偏見を生み差別を酷くしていきます。差別を正当化する人々がある一定数日本社会に存在している限りは行政側もこうした対応をやめることはないでしょうし、正当化されていくことでしょう。


▼少しでもこれに疑問を感じた方は問い合わせてみては如何でしょうか?

町田市教育委員会 学校教育部教育総務課
電話:042-724-2172 FAX:050-3161-7906
ウェブサイトからもメッセージは送れます。


※4月8日に町田市教育委員会は方針を撤回し、朝鮮学校への防犯ブザー配布を決定しました。


<<引用元>>
東京新聞 "町田市 新入児童に配る防犯ブザー 朝鮮学校を除外"