TIME before 55

頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

米英諜報機関の標的は1000以上と判明、国連事務総長までもが監視対象に

Edward Snowden…

諜報機関であるアメリカのNSA及びイギリスのGCHQの監視対象は1000以上存在することがわかった。そこにはEU委員や人権団体、イスラエルの首相も含まれ、60カ国以上が標的になっているという。

Edward Snowden (エドワード・スノーデン) 氏の情報提供によるThe Guardian、New York Times、Der Spiegelの報道によって判明した。

既にドイツのメルケル首相が携帯電話を盗聴されていたことはSnowden氏によって暴露されており外交問題にまで発展したが、今度は再び新たな事実が発覚し、さらに議論になりそうだ。

New York Timesによると、GCHQはアフリカの指導者達の連絡を傍受し、時にはその家族にまで監視対象を広げていたという。そしてさらに驚くべきなのは、国連事務総長潘基文氏にまで対象にされていたことだ。

そして2009年当時のイスラエル首相 Ehud Olmert氏を含む官僚らのメールもGCHQによって読まれていた

The Guardianによると、UNDP / 国連開発計画 や UNICEF / 国連教育科学文化機関、ドイツ政府のビル、EU競争委員会のJoaquin Almula氏までもが監視対象に含まれていたようだ。

EU委員会は報道に対して「もし本当ならば、最大限の懸念を表明する」としている。NSAはアメリカの商業行為に利益となるようなスパイ行為はしていないとして否定をしている。

これまではドイツ政府と複数の国家指導者への釈明が問題になっていたが、今回の報道により諜報機関の監視対象が世界中であったことが判明し、世界中からの米英指導者への不信はさらに広がりそうだ。

さらにこれに先立って、ロシアに政治亡命中のEdward Snowden氏はブラジルへ政治亡命を許可してもらえるよう書簡を送っており、彼の身柄の処遇についても新たな展開を迎える予感。

現在アメリカから追われる身となっているSnowden氏は常にどこかしらの国に亡命を余儀なくされている状況。つまりもし現時点でアメリカに帰国すれば何かしらの形で身柄を拘束される可能性がある。

そのため現在がアメリカと対立関係にあるロシアに身を委ねることでその安全を図っているのだが、いつまでロシアがそれを許可してくれるかもわからない。そのため彼は身柄の安全を確保するためにブラジルへ要求を行った。

そもそもこのスパイ騒ぎは、事態の沈静化を待ってからならば、アメリカ政府もSnowden氏への圧力をやめる可能性は無きにしもあらずだったかもしれない。なぜなら情報漏洩の罪で彼を裁判にかけることは国際的に支持されないことだからだ。

ただ単に国家機密を暴露しただけならば良いかもしれない。しかし各国指導者の通信傍受の事実を漏洩したことに対して訴追を行うとなれば、傍受されていた側の国々は難色を示すのは間違いない。

そのため本来であれば彼を裁判にかけることはしたくない。世論の注目を集めている現在ではなく、しばらく時間が経ち関心が薄れてから彼の処遇をなんとかしたい。そういった思いがあるのだろう。

しかし、ここで新たにNSAによるスパイ行為が明らかになり、余計にそれがやりにくくなっていしまった。

さらにアメリカの連邦裁判所はNSAの諜報活動を違憲として判断しており、オバマ大統領の求心力も急激に低下する中で、強硬な姿勢を貫かざるをえない情勢になっている。


これまでは国連などの国際機関が標的であることはわからずただ国家やその指導者のみだとされていた。報道によって国連機関までもが対象であることが判明した今、米英はさらに窮地に立たされることになる。

国連の委員会では通信傍受の非難決議が既に出されているが、事務総長までもが含まれているとなると事態はより深刻になってくる。

今後国際社会の場で本格的に通信に関する議論がなされ、そこには米英という大国の参加も当然含まれてくることは間違いなさそうだ。

<<参照>>
BBC News - NSA leaks: UK and US spying targets revealed

PRISM事件 世界を監視するプログラムとスノーデンの告発
by カエレバ