元マニラ住人の青年のブログ

頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

音楽SNSはなぜ衰退したか

My last.fm "Top Albums"



いくらSNSが大流行りだからと言って、何でもSNS化すればユーザーを楽しませる事が出来るというわけではない。それは音楽SNSも同じだ。かつてiLikeやLast.fmは音楽ファンを中心として、多くのユーザーを集めていたが、今ではすっかり話題から姿を消してしまった。


理由は簡単だ。面白くないから。

日本は著作権に厳しい国であるから不可能だが、音楽SNSの多くは無料で、しかも広告なしで多くの音楽コンテンツを楽しむ事ができた。これがサービスの最大のウリであったわけだ。

しかしSNSという側面を強調しすぎてしまった結果、ユーザーが求める音楽コンテンツよりもSNS機能を充実させてしまい、音楽を聴くだけなのにあまりにもゴテゴテしてしまった。AndroidiPhoneなどのアプリにも対応させたが、焼け石に水だった。その結果、SpotifyやRdioのようなサービスが台頭し、ネット音楽市場を占めるに至ったのだ。

いくら便利な機能があるからといって、ユーザー目線で使い勝手を考えないと逃げられてしまう。これはもう分かり切っていることのはずなのだが、未だに「本来のあり方」に固執してしまうサービスはまだまだ多くあるように思える。

そう考えると、2009年にiLikeを買収したMyspaceはとても賢明な判断をしたと言えるだろう。当時、MyspaceFacebookにユーザーを奪われ、模索していた。そこで丁度脚光が当たらなくなっていたiLikeを買収し、音楽SNSではなく「SNS付き音楽サイト」へと舵を切った。

これによってFacebookとの棲み分けができるようになったというわけだ。落日のサービスを買収しコンテンツを充実させる方法は今まであまり例がなかっただけに、コンテンツを再生産するMyspaceの戦略は的を射ていた。ただしそんな努力にも関わらず、依然としてユーザーの流出に歯止めが掛けられていないのが現状だ。