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頭良くないし機転も利かない。でも夢の大きさは誰にも負けない。

事業を1000パターン作り出す方法? - 三木雄信『孫正義「規格外」の仕事術』

 

 ソフトバンクの元社長室室長であった三木雄信さんが書かれた『孫正義「規格外」の仕事術』を読みました。PHP研究所からの本です。

 

どういった本なのか

この本は副題にもあるようにソフトバンクを創業した孫正義さんがなぜあれほどの業績を上げられたのかを取り上げています。

もともとはソフトウェアの流通業から始まったソフトバンクYahoo! Japanを立ち上げました。Yahoo! BBによって日本に安価な高速インターネット回線をもたらし、Alibaba Groupの支援によって中国やアジアに巨大マーケットを築き、Vodafone買収によって日本の携帯電話業界に大きな衝撃をもたらしました。2012年には赤字続きだったアメリカの通信キャリア大手Sprintを買収しています。

 

 始めは不可能だと言われ絶対に失敗すると周囲からも反対されながら成長の可能性を見出し結果的に大きな市場を気づいてきた経営者として日本で知らない人はいないでしょう。そんな孫正義さんがどのように普段の業務をしているのか、どのような経営をしているのかを実践的な立場から書いたのがこの本です。

 「検討中」はありえない!

どれもおもしろいものばかりで始終Evernoteにメモを取っていたのですが、その中で目を引いたのは数字でものを語れるようにするということです。

例えばあなたが部下にプロジェクトの進捗状況について尋ねます。

そこでその部下が「検討中」と報告するのはソフトバンクではありえないと言います。本来であれば上司や関係部署がそのことについて考えていないから検討中という答えが変えてくるのであって、ステークホルダーの中で意思決定をどういう基準で評価するかが決まれば、必要な情報が集まることで10秒で決定することはは可能なるのです。

「検討中」と答えるということは、そのプロジェクトについて基準を持って考えられていないということなので、そこをいち早く明確にする必要があるというのです。

 

これは会社のみならず様々なことで言えますよね。ちょっとした約束であったり友達から相談された時。何か滞っていることがあればなぜそれが起こっているのか、本質的な原因を分析してみる。当たり前のようでできていないことが多いなあと思いました。

 

事業を1000パターン作れ!」と言われたら?

ソフトバンク社内で、あるプロジェクトを作る時には孫正義さんが事業計画を1000パターン作るように指示する時があるそうです。

あまりにも想定されるパターンが少ないと不測の事態が起きた時に対処ができないからです。しかしながら1000パターンは多いですよね。ではそういった時にソフトバンク社員がどうするか。本当に1000パターン作るしかないのです 笑

 

すべてを数字で語れるようにするということが孫さんのモットーだそうで、1000パターン作る上で大事なのは、パターンの軸を作ることが重要とのことです。

例えば五年間の「顧客獲得数」「顧客単価」「設備投資額」「顧客獲得コスト」について、それぞれ強気・中立・弱気な案を出す。さらに3年で達成してそこから5年目まで横ばいの案なども加える。

そしてそれぞれの軸に関して想定されるものを数パターン作っていくことで、10パターンを3つの軸で作れば10*10*10=1000になりますよね。

 

日次獲得実績を出す

Yahoo! BBが始まった時に大事だったのがいつにいくら顧客を獲得したのかを予想することだったそうです。そうすることでアルバイトや正社員の配置する場所、人数などを適切に計算することができ最小限のコストで最大限の売り上げを獲得することができるからです。

 

その時にソフトバンクが行ったのが日次獲得実績表を作ったことだそうです。

これは文字どおり日ベースで誰がどれだけ売り上げを上げたのかを管理し一覧する表のことです。表には働き始めてからどれくらいのアルバイト/正社員がどれだけどこで売り上げたのか、天気はどうだったのかなどの条件を細かく並べるのです。

そしてそれを元に来週はどれくらいの売り上げが見込めるのか、どうして売り上げが出たのか/でなかったのかの原因究明をすることができるようになり、販売店が事業部に向かって嘘をつけないようにしたのです。

 

これによりどうすれば売り上げを最大化できるかがわかるようになり営業を効率t系に進める上で役に立ったそうです。

 

まとめ

この本を読むと孫さんがとにかく定量的に物事を語るのを重視していたのがよくわかります。

孫さんの仕事術は語りつくされるほど本が出版されていますが、皮膚感覚で物事を決めるのではなく計画的に慎重に準備に準備を重ねて仕掛けていくことの重要性がよくわかりました。

 

下の日経の記事のタイトルにもなっている「脳がちぎれるほど考えろ」はよく孫さんがスピーチなどでもおっしゃっている言葉ですよね。考えて考えて考え抜いて良いアイデアが生まれると。努力なしに成功はないということです。

www.nikkei.com

僕が起業を真剣に考えるきっかけになったのは下のスピーツです。生まれたからには一つ人生で挑戦をして、命を捧げてみようというものです。

群衆の一人として死ぬのではなく、何か人生の中でものを一つ打ち立てたいと思ったんですね。


孫正義 LIVE 2011「【志】を語る」 ①

 

というわけで孫さんの実践的な仕事の裏側に触れてみたい方は、一読をお勧めします。